話し好きだった自家焙煎豆屋のマスターどこかで元気だと良いな。
31日のカフェ記事の続きです。
個人のカフェや自家焙煎のスタッフで思うことがあって、
話し好きだったり、面白い人って少ない気がすることなんです。
僕がそういうふうに感じているだけかもしれませんが、
口数がとても少なくてクール(無愛想)な感じだったり、
上から目線を感じるスタッフが殆どです。
意識してそうして、OFFの時は違うのかもしれませんが。
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30年近く前に遡りますが、
僕が第一次マイコーヒーブームになった時、
今のようなネット時代でなくて、どうやって知ったか忘れましたが、
家から車で10分くらい走った場所にあった、
珈琲の自家焙煎専門店までわざわざ豆を買いに行っていました。
そのお店は僕が初めて自家焙煎の豆を買いに行ったお店でした。
店内は手前4畳くらいの広さに焙煎済みの豆やグッズが置いてあり、
その奥には2畳くらいの広さに焙煎器がドーンと置いてあって、
手間と奥の間を区切るようにカウンターがあって、
マスターはカウンターの奥で接客をしがながら焙煎をしていた。
店内に入ると
「いらっしゃい!コーヒー飲みますか〜?」って 最初に聞かれて、
飲んでみたい豆を選び一杯試飲させてくれました。
人生で初めての自家焙煎屋だったので、
「無料で一杯飲めるんだ〜!!」って感動したのを覚えています。
さて、
「話し好きだったり、面白い人って少ないな〜っていうこと」 というのが、
どこにつながるかと言うと、
まず、カウンターのところに椅子があって、座って試飲が出来て、
カウンターの向こうにマスターがいるのでバーみたいで、
ここのマスターがとても話し好きで、 客に試飲を出して、
自分のカップに残ったコーヒーをそそいで、
そこからマスターの話しが始まるんです(笑)。
焙煎済の豆を売っていて、在庫が減らないと焙煎しないので、
注文を聞いて、袋詰めして、売れば、すぐ終わるのですが・・。
豆を買いに行って店内に入ってみると、
先客が椅子に座ってマスターと談笑しているのはよくある光景。
その逆で自分がマスターと談笑中にお客さんが来て、
「あ、すいません(苦笑)」っていう時も少なくなかった。
東京の西端にあって頻繁にお客が来るお店では無かったのと、
1人でやっていて、人が来ると話したくなったのかもしれませんが、
最初に出会ったお店とマスターのイメージがここなのと、
僕自身がお店で店員に話しかけたり聞いたりするタイプなので、
口数少なかったり、クール(無愛想)だったり、
上から目線を感じるマスターやスタッフは今でも慣れないのと、
なんか物足りないような寂しい感じがして。
なにせ、店内に入って最初の一声が、
飲み屋に入ったかのような声のトーンと笑顔で、
「いらっしゃい!」
でしたからね。
数年後に少し離れたところに引っ越して行かなくなり、
ふと、近所に行ったので寄ってみたら閉まっていて、
SNSで知っている人がいるか聞いてみたら、
「マスターが体調を崩して閉店した」とのこと。
「もしかしたら再開してたりして」という期待をして、
近所を通る時は前を通ってみましたが、
それ以来はいつ行っても閉店は変わらず。
どこかで、元気になっていてくれたらと祈るのみです。
ちなみに、マスターが体調を崩した理由は多分、、、次に続く。
最後に、もし僕がお店をやるとしたら、
ここのマスターみたいな接客のお店をやるだろうと思います。