実はヴィオロンには続きがあって、
お店に傘を置いてきたのを電車に乗って二駅くらいしたら気づいて、
ちゃんとした傘なので取りに戻りたくて電話したら、
「店のいるのでいいですよ」というので取りに戻った。
すると、お店にはマスターが1人でいて出迎えてくれた。
傘を受け取ってそのまま帰るのも・・と話をしたところ、
今からスピーカーを試しで動かしてみようと思っていたとのこと。
詳しく聞いて見ると、
マスターは昔はスピーカーを作って売っていた。
今は注文を受けたら真空管アンプを作って売っている。
試しで動かしてみようと思っていたスピーカーはマスターの自作。
そして、手元に残っている最後の1セットで、
その最後の1セットのスピーカーを欲しい人がいて、
まずは音を聞きに来て、良いか判断してもらおうともらっていて、
その前に自分で試してみるところだったというのです。
「まだ時間ありますか?」と聞くので「あります」というと、
「(試しを)聴いて行きませんか?」と言うので、
翌日が休みだからいいかと、聴かせてもらうことにしました。
音源はCD。
それを自作の真空管アンプ経由で自作のスピーカーから出した。
スピーカーから流れてきた音はどうだったかというと、
奥行きがあるように、温かみがあるように聞こえた。
なんか嬉しくなって、テンションが上がって、
CDを聞いている間、音楽そのものの事、音楽ホールの事、
マスター本人の事、自作スピーカーや自作アンプの事、
など、など、ずーっと音楽談義でした。
僕も音楽好きなので、とても楽しかったな〜〜〜〜〜。
結局、聞かせてもらった曲は2曲でしたが長居してしまって、
カフェを出て最寄り駅前まで来た時間が
最初にライブ後に駅に着いた時間から1時間過ぎてしまった。
でも、傘を忘れて取りに戻らなければ無かった事なので、
傘を忘れて、忘れた事を思い出して、戻った事を感謝しています。
最初は来る予定ではなかった「ヴィオロン」を思い出して、
気になっていたけど来た事がなかったので行ってみようと思い、
来てみたらライブの日だったという不思議と奇跡。
1週間の疲れが一気に癒やされた気がしました。